古民家 ゲストハウス母家

創業の動機・目的 
自身は、愛媛県の出身であり、20代前半は東京の飲食店で勤務していた。その後、タイを中心にバックパッカーとして海外の文化に触れる機会を得ました海外の人々の積極的なコミュニケーションの測り方にはとても感動させられました。松山市で飲食店を開業後、多くの外国人の方に加え、高校生などのたくさんの若者に利用していただいている。しかし、高校生などは自己表現をすることが苦手な人が多く、店内で外国人の方との交流ができない場面を何度も見てきました。
 また、愛媛県を訪れる観光客の中には、四国88か所を巡るために訪れている方も多いが、外国と比べてバックパッカーが泊まれる場所が少ないことに気づきました。
 祖父が過ごしていた古民家を活用し、県内外の若者と愛媛で生活している外国人の方が気軽に文化的な交流できる場所とを提供したいと考えたことから、新たな事業を始めようと決意しました。
解決する地域課題愛媛県松山市では、観光都市として「道後温泉」や「松山城」、「坊っちゃん列車」、さらには「四国88か所」など様々な観光資源を活かしてインバウンドの観光客の増加を目指している。インバウンド需要の増加に合わせて、外国人留学生や外国人移住者も増加傾向にあり、愛媛県内で外国人の方を見かける機会が多くなっている。 しかし、愛媛県や松山市が外国人との関わりの強化に注力しているなか、外国人移住者から聞かれる声は地元の方の英語に対する拒否反応、分かりづらい地元の情報など生活の不便さに関するものでした。また、着物やお茶など日本文化を気軽に学べる機会もないため、日本文化への憧れを持つ方も多くいました。 本事業では、松山市内の【古民家】を活かして、外国人の方でも気軽に宿泊できる宿泊施設を運営し、日本の文化や伝統を学べる場所を提供するとともに松山市の文化・生活様式を体験してもらうことで外国人の方の悩みを解決するきっかけづくりをしたいと考えている。 外国人移住者の方は、松山市を拠点として【四国88か所】や【石鎚山】を旅したいと考えている人も多いため、本事業の活用する【古民家】は松山空港の近くにあるため、県内外の観光客をターゲットとして多くの方に利用していただけると考えている。
活用する地域資源 本事業で活用する地域資源は、松山市内にある【昭和初期のレトロな古民家】である。築80年以上の民家で、自身の祖父が生活していた場所である。20年以上空き家となっていたが、本事業を実施するためにリフォームを行い、宿泊施設として活用する。
【古民家】がある場所は、松山空港やJR松山駅・松山ICからのアクセスも良いため、愛媛県内の方だけでなく、県外の観光客やインバウンドで来県している外国人の方など多くの方が利用しやすい立地環境にあると考えられる。                    
 屋内の囲炉裏 屋内には、長年利用してきた「囲炉裏」があり、8人以上の人が一度に囲炉裏を囲めるほどの大きさを有しており、【古民家】の目玉として紹介していく。
 さらに、古民家には、自身の親族が製作した「姫てまり」の展示場を設置するとともに、イベントとして着付け教室やお茶体験、「媛てまり」の製作体験などを企画している。
  宿泊者からの希望があれば、松山市内の市街地を散策し、生活様式や文化などに触れてもらうことも検討しており、観光資源である「道後温泉」や「松山城」、「坊っちゃん列車」「石手寺」などを訪れることに留まらない、文化体験を提供していくことで地域資源の積極的な活用を図る。    
事 業 概 要   ※事業及び商品・ サービスの概要現在、愛媛県松山市では、インバウンド需要の高まりに伴い外国人留学生や外国人旅行者が増加傾向にある。さらに、外国人実習生制度の拡充により、県内に滞在する外国人の方も増えている。 しかし、愛媛県松山市において外国人の方の生活における悩みを共有できるネットワークが不足しており、不安や不満を抱えている方の声を来店客から聞くことがある。 この現状を打開し、5年後の松山市の国際化による地域活性化を目的として、愛媛県松山市にて外国人の私生活における交流の場【古民家】を活かした民泊施設を提供する。自身の経営する飲食店を訪れる外国人の中には、「四国88か所」を巡り、体験をSNS等で発信する方も多いことから、日本を知る文化的拠点として民泊を経営する。                   また、民泊の休業日については、外国人とコミュニケーションを図るための格安の英語の交流施設として、学生等の活用を積極的に促していく。交流施設では、日本の文化体験を中心とした共同作業やイベントを積極的に行うことで学生のコミュニケーション能力の向上を図る。      
事業の独自性・ セールスポイント   ※類似事業の有無、その事業との違い(優位性及び弱点) 自身の経営する飲食店を利用する外国人の方の意見を取り入れながら、過ごしやすい空間を演出することで、日本人が気付かない文化的価値と残した民泊施設を開業することが可能となる。また、可能な限り県内で廃棄されている着物を集め、着付け体験等で利用していくこと等県内で埋もれていく日本文化の発掘にも積極的に取り組んでいく方針である。
  ◆優位性 ・祖父が20年前まで住んでいた築80年以上の古民家を宿泊施設とすることで、設備投資額を抑えることができる ・日々、外国人の方とコミュニケーションを図っており、外国人の方の感性や思いなどをいつでも聞くことができる ・来店客が積極的にSNS等で取り上げてもらっており、Instgramのフォロワー数は約1500人居て、イベント告知などもターゲット層を絞って宣伝することができる。また私自身の目線で愛媛観光をPRする動画もYoutubeにて配信予定している。SNSで利用される※タグ検索機能を利用して、日本国内だけでなく国外の方へも情報発信を行うことが可能である。※(例:#Japan_life #Japan_countryside) ・すでに定期的に外国語を交えて日本文化を体験するイベントを企画・運営しており、本事業に必要となるイベントのノウハウ、接客に必要な語学力を保有している ・海外でバックパッカーとして旅した経験を有しており、外国人の方のバックパッカーとして必要な宿泊施設に関する知識を有している   ◆弱点 ・宿泊業を経営してきた経験がないため、どのように施設を運営していくのかノウハウが不足している
本事業の課題及び 解決策①人材の確保  自身が飲食店を経営しており、民泊を運営するための人員を新たに確保する必要があるため、従業員の募集を行わなければならない。

②宿泊業に関するノウハウ  宿泊業を経営した経験がないため、経営者等の交流会に積極的に参加することにより宿泊業経営者との人脈形成を図る

③旅行業閑散期における売上低下  学生等との交流会の開催回数を増やしていくとともに、地元の小学生等がキャンプ替わりに利用できる金額設定を新たに設けるなど稼働率の増加を図っていく  さらに、地元の英語教室の宿泊体験施設としても貸出を行うことで、外国人と一緒に宿泊し短期間の共同生活ができる施設として、利用促進を図る(短期留学体験)

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