闇バイト、違法ドラッグからの脱却

3ヶ月前、少年が初めてここに来た時の事だ。

 彼は、肩を落とし、まるで世界から見放されたような目をしていた。

「このままじゃダメだと思って……」と呟いた彼は、薬物に手を出し警察のお世話になり、自分の未来がどこへ向かっているのか分からなくなっていた。

 僕はニヤリと笑い「環境のせいにしても何も変わらない。未来を切り開くための『時間』は誰にでも平等に与えられている。その時間の使い方が、未来を変えるんだよ。」そう伝えた。

同時に、短期、中期、長期の目標設定を一緒にした。

簡単に書き記すと

【短期的目標】

・自分にとってマイナスな交友関係を切る

・真面目に仕事をしてお金を稼ぐ

【中期的目標】

・住む環境を変えてみる

・自分の事を知らない環境下で、なりたい自分になれるよう努力する。

【長期的目標】

・親が安心できるように一人前になる。

・好きなことを仕事にし、困っている人の役に立てるようになる。

特に、闇バイト、違法薬物などは多くが交友関係からの勧めで始めちゃう人も多い。

中には、ネットで検索して一人で行動する人も少なくはないが

まず、交友関係を絶っていくために、遊びなどの誘いを断ることから始まる。

「仕事を理由に断れば良い」昼も夜も働くようにしていれば断りやすい。

そう彼に伝えた。⁡
 

◆時は経ち、体の芯から底冷えする1月の寒い夜、見覚えのある顔が現れる。

あの時の少年だ!

目の前に立つ少年はまるで別人のようだった。

 「東京で生活するために、朝から晩まで働いています。悪い付き合いの友人とは関係を断ちました。」

 真っ直ぐな目でこちらを見ながら、少年はそう語る。


 3ヶ月前の彼は「どうすればいいか分からない」と迷いの表情を浮かべていた。それが今では、希望に満ちた瞳で未来を語っている。


 「父親ともちゃんと話をしました。環境を変える事も、納得してくれています。」

 人は変われる。正しい方向を見つけさえすれば——。


 社会や学校に馴染めず、非行に走る若者たちは、どこか真っ直ぐで、素直な心を持っているのではないかと僕は思う。彼らに必要なのは、誰かが決めた正しさを押し付けられることではなく、「自分で選択する」機会だ。


 本来の教育とは、「教える」ことではなく、選択肢を与えて「選ばせる」ことだと思う。

 もちろん、それが犯罪や他人に迷惑をかける道であってはならない。

 少年の背筋は伸び、しっかりとした足取りで店を後にした。

 彼の未来は、きっと彼自身の選択で拓かれていくのだろう。

◆追記

その少年は2月中旬、東京に居ました。

物件を契約に来たと話してくれました。

「一人暮らしって怖くない?不安じゃないの?」と、聞くと

彼はこう答えました

「めっちゃワクワクしてます!」⁡

人生は限りある時間です。でも、その時間で僕たちはどうにでも変われます。人工知能がどれだけ進化しても、自分自身で考え、決断し、行動する力は誰にも奪われません。それはみんなが持つ特別な力です。

クレープを食べながら、ゆっくり未来のことを考えてみませんか?僕はいつでもお店で待っています。みんなの挑戦を心から応援しています!

先日、知人と話しているときに

「日本人も人身売買されている」と、言うと

陰謀論者のように「そんな訳ないでしょww」と言われたのですが

その2週間後のニュースで、以下のような記事が出ました。

闇バイトに応募した、俗に言う「家出少年少女」だろうか?

日常的に反抗期になって、家に帰ってくることもなければ

2〜3日家に帰ってこなくてもあまり心配されない(僕もそうだった)

家出が日常的になると、家族からの被害届の提出も遅れるので足取りを掴みにくくなっていると思う。

「稼げる仕事がある」と、ネットなどで募集し

パスポートなどの旅費は負担する。と、好条件を提示して

⚪︎国などに入国すると、パスポート、スマホ、など外部と連絡が取れるものは没収され

電話のおかれた部屋に連れて行かれ、顧客リスト(特殊詐欺の)を渡されて

ノルマを課せられてひたすら電話をかけさせる。

それはもう、迫真の演技どころではない。

ノルマが悪ければ、みんなの前で見せしめ公開処刑が行われる。

「日本語が喋れる」って事だけでそのような犯罪に巻き込まれ

能力がなくなれば、人身売買で臓器などを抜き取られ売られる。

映画の話ではない、現実にそれが起こっている。

でも、ニュースにでもならない限り、こういったことを注意喚起してると

僕がおかしいサイコパス野郎だ!と、思われる。

 

ともあれ、社会での生活にはいつも危険が潜む

そうならないためにも、自分自身でもしっかりと

そうならないように情報を集めておかなければならない。

下記の記事で見つかったのは、氷山の一角に過ぎない。

保護された少年は「闇バイトに応募した」と言い

また別の少女は「リゾートバイトに応募した」と言っていた。

この記事を書いた人

岩井 隼人
岩井 隼人CREPE & CAFE Hi5 オーナー
2011年の東日本大震災をきっかけに【便利になりすぎた日本】で何不自由なく当たり前のように生きている自分が嫌になり言葉も地理も分からない東南アジアを携帯電話やインターネットの環境も断ち、2カ月間バックパッカーをして何も無い体一つの状態で生活してみる、そこで沢山の人々と接して生活していくなかで人とのコミュニケーションの大切さを知る。

コミュニケーションの大切さや日本の良さ、これからの日本のあり方を若者やお年寄りの方と話し合えるような場所、人が集まるような場所を作りたくて「老若男女集まるにはクレープ屋だ!」と、思いクレープ屋をはじめる。

多くの人に生きる喜びを伝えていきたいです。

このままでは人間は人工知能に支配される。と、本気で思っている(笑)

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